2008年11月号(10月1日発売) 定価:780円(税込)
「レピュテーション」とは、評判、世評、名声、信望、風評といった意味を持つ言葉。
この文章中では「評判」の意味で使っています。
インターネットの発達に代表されるコミュニケーション環境の変化に伴い、
企業のマネジメント戦略において
「レピュテーション(評判)」の重要性は、日々高まっています。
無形の「評判」が企業の利益を高めることがあれば、大きな損失を出すこともあるのです。
「ブランド」と比較されることが多いですが、
一般的には、直接的な取引当事者とのコミュニケーションで
作られるのがブランド、それ以外の周辺からも作られるのがレピュテーションと考えられています。
また、後者にはネガティブな要素を持つこともあり、いったんマイナスの評価を受けてしまうと、
プラスに転じさせることは容易ではありません。
レピュテーションの積み重ねが、ブランドを構築するともいえるでしょう。
レピュテーションに関するバックナンバーは「PRIR」2005年11月号
レピュテーション形成において、メディアを通じて醸成された
情報は影響力が大きい、といわれています。
これまでの日本では、いいことをしても自分から伝えないことが美徳とされてきましたが、
社会貢献や地域活動など、プラスのレピュテーションとなる情報は
自信を持って伝えることが必要といえるでしょう。
ただし、評判が上がりすぎて製造ラインが許容範囲をオーバーし、
欠品や品質低下などが起きてしまうと、
既存の顧客からのレピュテーションが一気にマイナスになる危険性もあります。
評判を生み出すために、広報部門に必要とされるのは、
メディア・リレーション能力と社内の状態を見極める能力です。
レピュテーションに関するバックナンバーは「PRIR」2005年11月号
メディアからの情報と同様、レピュテーション形成の重要な
ファクターと考えられているのが「口コミ」です。
リアルなコミュニティはもちろん、口コミサイトや個人サイト、
ブログ、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で話題になると、
企業の意思とは無関係に口コミ情報は広がっていきます。
特に、インフルエンサー(市場に対する影響力の大きい発言者)が発する情報は、
企業としてできる限りキャッチアップする必要があるでしょう。



